私はこの諺を高校の漢文で習いました。その意味に感銘し、以来自分の座右の銘としている言葉です。
この諺の意味は『幸か不幸かは容易に判断できない、いたずらに一喜一憂すること勿れ』という教えです。単純にプラス思考やマイナス思考といった考え方ではなく『達観』という言葉が最も近いかもしれません。私は未だ修行が足りず、些細な事ですぐに気持ちが上下してしまい、目の前のことに心を揺り動かされてしまいます。
何があるか分からないのが人生です。『禍福はあざなえる縄のごとし』とも言うように、幸と不幸は縄のように絡み合って複雑であり、どんな結果になるかは分かりません。故に終わりのない不幸など無く、どんな事にも必ず出口があると信じ、真っ暗な部屋の中を一筋の光を求め出口を探し回る毎日です。何事にも左右されず『勝って驕らず負けて腐らず』といった人間になってみたいものです。
( T.M )