先日、福島県富岡町の夜ノ森の桜を見に行ってきました。
夜ノ森の桜並木を見に行く事は私にとって、ここ数年恒例の行事になりつつあります。
会津地方出身の私は、浜通りの地理が疎く、お恥ずかしい話ですが、震災後まで富岡町に『夜の森』というこんなにもロマンチックな地名と、こんなに素敵な桜並木があることを知りませんでした。
震災後2017年に7年ぶりに復活した夜ノ森の桜を見た時に、所謂『ゴーストタウン』と化した町に堂々と綺麗に咲き誇る桜を見て『誰もいなくても、誰に見られなくても桜は綺麗に咲くんだ』と、
何とも言えない嬉しさと寂しさを同時に感じたのを覚えています。
桜まつり復活後3度目の桜、満開には少し早かったような気もしましたが、今年も綺麗に咲いてくれていました。今年は桜まつりの日程で訪れる事ができたので、地元の人たちによるたくさんの屋台も堪能する事ができました(花より団子ですね…笑)
震災以前と同じとはいかないまでも、復活後毎年訪れていると、確実に復興に一歩ずつ近づいているのが分かります。夜ノ森の桜を見に行く事は私にとって、福島の復興を感じられる唯一の時間です。
『また来年…』
少しずつ少しずつ、復興が進んで帰れなかった人達が地元に戻れるよう、夜ノ森の桜と共に見守っていけたらなと思う時間でした。
(by M・S)