暖かい春の陽気が続いたお陰で、一気に桜の開花が進みましたが、まずは「梅の花見」にと、3月の最終土曜日に宮城県の大河原町まで足を延ばしてみました。
出身高校の徽章が梅をモチーフにしており、「梅高」と称されていたことから、親しみある花木ですが、この時期はどうしても桜に押されがち。それでも、忙しかった確定申告の骨休みに桜の前に梅の花見と洒落てみました。
片道1時間半のドライブルートに、平安時代の歌人藤原実方の歌にも詠われた隠れた名所「堤梅団地」があります。
「鶯の とひこぬ里の 梅の花 摘みてぞ知れん 梅の操を」
現在は、梅を生産する畑に3,000本余りの梅の木が植えられていますが、一方通行の農道は入口がわかりにくく、親切な地元の方に道案内をしていただき、梅の見事さもさることながら、優しい人柄に触れて温かい気持ちになりました。
お花見のお客様もちらほらで、ほぼ梅の景色を独占できて満足感を味わえました。
食用の花木ゆえか、梅花の香りがあまりしませんでしたが、花見好きのスイッチが入って、これから本格的に始まる東北の花見シーズンを楽しみたいと思います。
(by 大和田)