福島で生活を営んでいる楽しみの一つが、御裾分けの文化に触れることができる事です。
ごくごく当たり前のように、季節の野菜や果物を頂きます。特に収穫の秋は、梨や柿、林檎といったフルーツ王国福島に相応しい様々なものを味わうことができます。震災前は、これにキノコも加わり、松茸を頂いたこともありました。
そんな中で、ほぼ毎年のようにお世話になっていて、待ち遠しいのが「銀杏拾い」です。
友人のS税理士さんのご実家には、大きなイチョウの木があり、季節になると取りきれない位の銀杏の実がなります。幹の周りに広げられたブルーシートには、沢山の実が落ちています。これを拾って、においのキツイ果肉をゴム手袋・長靴で外します。広い敷地内には水路も流れていて、水洗いが簡単にできます。僅か1時間半くらいの労働で収穫した半分が、写真になります。(今年は、和クルミも頂きました。)これを電子レンジでチンすると中からヒスイ色の実が。ビールのお供に欠かせません。S先生の毎年のお誘いに感謝です。
(by 大和田)