子どもの頃は、父の転勤の都合で、福島以外の東北各地に住んだことがあります。夏のお盆休みに合わせて、飯坂の祖父母の家に帰省すると美味しいモモが用意してあって、とても楽しみでした。
東京の税理士事務所での修行後に福島に戻ると、「フルーツ王国」の名に恥じない様々な果物を堪能することができて、まさしく四季の移り変わりを果物の旬で感じられました。
我が子が小さいときは、春先のいちご狩りからスタートして、初夏のサクランボ狩り、秋の梨やブドウ狩りと随分楽しませてもらいました。それ以外にも、夏の桃や秋口のリンゴは、お店で買うよりは「お裾分け」でいただくことも多く、贅沢に存分に食べてきました。
その中でも、福島県北地区の桃は別格です。一番好きな果物ということもあって、桃の収穫時期になると落ち着きません。産地ならではの、臨時の桃の直売所がスタートします。
早速、例年求めている、飯坂町湯野のJA直売所へ出かけてきました。お昼休み時間で、これから午後の入荷前とのことで、数少ない貴重な旬の「あかつき」を買い求めました。
何と言っても嬉しいことは産地値段で、1箱20玉入りで1,500円程です。傷果品ですが、ほどよく冷やして皮を剥いて食べる分には何も変わりありません。
これから9月初めまで、「まどか」「川中島白桃」「ゆうぞら」のメイン品種以外にも変わり種の「黄金桃」「黄貴妃」など黄色い桃も楽しめます。個人的には、まだ食べたことのない新品種にトライしたいところ。
コロナ禍の地元貢献型の楽しみとして、冷えた桃を食しながらの東京オリンピック観戦を洒落込みたいと思います。
(by 大和田)