「令和3年7月から、納税証明書の申請から受取までの手続きをご自宅やオフィスでできようになります」と国税庁からリーフレットが出ていました。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0021003-181_01.pdf
自宅やオフィスのパソコンで納税証明書請求のデータを作成し、インターネットバンキング等で手数料を納付後、PDFファイルで受取り自分で印刷して利用できるようです。
一見便利に見えるようですが、実際に使うとなるとなかなかハードルが高い印象です。まず、e-taxに当然のごとくログインできること、e-taxの納税証明書の交付請求書データを作成するところまでたどり着けること、代表者が電子証明書を所持していること、カードリーダーで電子証明書が使えるPCインターネット環境を整えて添付できること、インターネットバンキング等で納付することができること、PDFファイルが使用できる環境にあること、PDFファイルを印刷できること、などです。
仮に、税理士が代理でオンライン請求する場合、納税者がe-taxで委任状を作成し本人の電子証明書をつけて委任状を税理士に交付すると代理でできるそうですが、電子委任状を作成すること自体がハードル高いですし、そこまで作成できる力があれば自主申請の方が効率的かと思われます。利便性より不正利用トラブルの防止に重きを置きすぎて有名無実化した印象です。
(by M・K)