平成20年から弊社のお客様の皆さまを中心に、お知り合いの方々へささやかですが、私の選んだ本をお贈りしています。
盛岡の税理士の故楢山直樹先生に習い、始めさせていただきました。
これまでは、少しでもお客様の役に立つもの、少しでもお客様を元気づけられるものとの視点で選んで参りましたが、今年は未曾有のコロナ禍の渦中で、世の中が大きな閉塞感に覆われていました。
加えて、私自身が60歳の還暦を迎えて様々なことに思いが揺れる時期でもありました。
この時期に自らを支えていく、アフターコロナの生き方を知りたくて手にした本が、出口治明先生の「還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方」でした。
沢山の至言とどれも腑に落ちる示唆に富んでいて、納得することばかりでした。
「人生の楽しみは喜怒哀楽の総量で決まる」「食う・寝る・風呂の生活から人・本・旅へ」
幸いにして、定年の縛りのない税理士の職業につき、事務所を経営している立場ですから、当たり前に「次の世代の為に自分のできることに取り組む」ことをこれからの生きがいにしていこうと決めました。
もちろん仕事だけではなく、楽しみもさらに貪欲に求めていこうと。
美味しいものを食べ、好きな映画を見る。はやりのスタイルや色の服を買って、コンサートや寄席に出かける。たまには、足を延ばして旅に出かける。好きな本を値段を考えずに買って積ん読する。可愛い孫に小金を握りしめて会いに行く。
コロナ禍とともに生きていく上での希望と指針を得ることが出来ました。
ぜひ皆様にも手に取っていただきたいお勧めの一冊です。
(by大和田)