もう半年以上前の話になります。
名刺入れがずっと使っていたこともあり、色落ちや破損がみられてくるようになり、『買い替えは絶対にしたくない』『修理屋でなおしてもらおうか』『もっと大切に使っていれば良かった』などを考えていました。
この名刺入れは15年以上前に、それまで使っていた名刺入れをなくしてしまいました。『それがショックだ』『急遽コンビニで安っぽいものを購入するしかなかった』などを友人Yさんに愚痴をこぼしました。
それから数日後また会った時に中合デパートの包み袋をもってきて、『名刺入れ落としたって、言っていたでしょ。 これちゃんとした某ブランドKeのだからプレゼントするから使って』とプレゼントされました。(誕生日プレゼントかクリスマスプレゼントが近いでしょとだからと言っていたはずですが、忘れてしまいました) プレゼントをされるとは思っていなかったので、うれしかったことを今でも覚えています。
それからずっと愛用し続けていました。
その友人Yさんは、11年前に28歳という若さで天国へ旅立ちました。
亡くなってからしばらくは、月命日には必ず塙町のお寺と仏壇のある棚倉のご自宅に行っていました。しかし、私が、毎月行ったらご家族が忘れられないでは、との思いがあり、今はときどき、お線香とお花をあげに行くくらいにしています。
そんな状態で2018年の命日をまた迎えました。本当の命日は11月24日ですが、平日だったこともあり、11月23日午前中に仕事を済ませ、棚倉町にお線香とお花をあげに行ってきました。
訪問すると友人Yさんのお母さんに、いつも対応していただきます。そのお母さんが、
『11年目でやっと気持ちの整理がついてきて遺品を少し整理してみたの』『これが出てきたから。もし良かったら使ってやって』と、生前好きだった郡山のうすいデパートにある某ブランドLの名刺入れと5円玉のお守りを頂きました。
天国からのプレゼントでした。『驚き』、『天から見守られている』、『物を頂いた感謝の気持ち』で涙がでました。
生前はよく手紙のやりとりしていました。もし今、天国へ手紙をだせるなら、『ありがとう』の一言だけ書きたいです。生前にいろいろ楽しい思い出、苦しい思い出などを共に過ごせたこと、いろいろ知識や教養を教えてもらえたこと、人とのコミュニケーション力を高めてくれたこと、今回のことも含めて。
今回の出来事では
【損得で行動はしてはいけない】
【自分をしっかり知る=自惚れや油断はしてはいけない】
【周りへの感謝の気持ちを忘れてはいけない】
と天国で言ってくれているような気がして、自分自身戒めることができました。
(by M・S)